第3回北大阪支部総会(本部校友会 乾記)

2012107日(日)大阪北大阪支部第3回に出席させていただきました。総会の1時間前に伺った時には既に受付は準備万端、役員の方々のミーティングの真っ只中でした。日常、ご多忙の方々が一堂に会することがなかなかできない中、準備を進めてこられた上に綿密なミーティングをされている様子に北大阪支部の誠実さを感じます。

 定刻に総会が始まり順調に議案が承認され、記念講演が始まりました。講師は龍谷大学教授・龍谷ミュージアム副館長の入澤 崇先生、テーマは『大谷探検隊とシルクロード』龍谷ミュージアムの展示品を写真付きで解説される入澤先生の講演は各地で大評判で、支部総会という場でお話を伺える機会をとてもありがたく思います。入澤先生のお話は、20世紀初頭に日本ではじめて学術的に仏教伝来を調査した大谷探検隊について。

浄土真宗本願寺派・西本願寺の第22世門主である大谷光瑞師によって組織された「大谷探検隊」は、仏教伝来のルートを調査することを第一の目的として掲げ、アジア各地を調査するとともに、多くの知見と文物を日本にもたらしました。

今日の講演のキーマンは大谷光瑞師のお目付役の藤井宣正先生。日本で初めて仏教辞典を作った藤井先生は体調が思わしくない中、まさに命がけで渡航、不安定な体調の中アジャンター石窟などを、日本人として初めて本格的に調査しました。

現地から妻に送った手紙のやりとりをもとに、島崎藤村が後に「明星」で藤井宣正先生の生涯をモデルとした「椰子の葉陰」を発表したそうです。大谷探検隊がもたらした文物を保管している龍谷ミュージアム、保管してきた母校を改めてすごいと感じると共に、時代を先取り、雄大な構想をもって大事業を成し遂げた大谷光瑞師の偉大さを実感。こんなお話を身近で聴講できることが龍谷大学卒業生の特権であると感じましたし、もっと多くの方に聞いていただきたいお話だったともったいなくも感じました。

 その後、記念撮影そして、懇親会へ。

総会からご参加頂いていた越前谷文学部長、湯口校友会副会長、坂元校友会副会長、北大阪支部本多顧問、他支部からのご来賓(東京 緒方支部長、大阪中央 山崎支部長、奈良 倍巌事務局長)、そして関関同立校友会からのご来賓に現役龍大生と縦横斜めのつながりの参加者の多彩ぶりに驚きました。これは常日頃、多方面に交流を深めておられる堤支部長のご尽力の賜物だと思います。支部会員の方々も個性的でエネルギッシュ、乾杯と共に歓談も盛り上がります。そんな中、北大阪支部からの要請で龍大落研4人が登場、大喜利で場を盛り上げてくれます。少し堅めだった現役生を温かく盛り上げる卒業生…先輩後輩のやりとりの中でようやく場がなじんできました。その後も現役龍大生(サポーター)と落研会員たち、北大阪支部の名司会者が盛り上げる大抽選会、お土産たっぷりの北大阪支部の懇親会は始終、にぎやかに和やかに進みました。

 

設立3年目で、年間のイベントも活動も多くとても活気のある支部ですが、連休中日とあって参加できなかった会員の方も多かったと聞きました。けれど、北大阪支部の活動は多方面からの参加者があることと支部会員さんも色んなご職業やお立場の方がおられるので、参加されると必ず交流は広がり深まる支部だと思います。イベント内容もゴルフから古都巡り、ワインの試飲会など多種多様…同じ龍大卒業生ですから、遠慮なく興味のあるイベントに気軽に参加していかれたらきっと新しい交流が生まれると思います。

 北大阪支部の今後の活動を楽しみにしております。

この度は参加させて頂きましてありがとうございました